有田焼セラミックコーヒーフィルターレビュー!メリット・デメリットを徹底解説【おすすめは39arita】

cerafilterのメイン画像

形が珍しいだけでなく、味がまろやかになると噂の!?

有田焼でできたセラミックコーヒーフィルター(セラフィルター)をレビューします。

私自身2年以上使っていて、確かに他のフィルターとは異なる風味があって、

おいしいコーヒーをいれられることを実感しています。

この記事では、10年以上コーヒーを趣味にしている私でぃーんが、

セラフィルターのいいところの紹介はもちろん、

他のフィルターと比較して何が異なるかを深掘りしていきます!

おすすめのセラフィルター

目次

セラフィルターと他のフィルターとの違い

その名の通り、セラミック(陶磁器)でできたコーヒーフィルターのことを指します。

ざっくり言ってしまえば、

粘土などいくつかの材料を練って、形を整えて、焼いて固めたもの

です。ペーパーフィルターよりも目が粗いため、

ペーパーフィルターでは抽出できない成分(油分など)が出てきます。

この目が粗いという点はネルドリップやフレンチプレスと同じで、

コクのあるコーヒーを抽出できます。

そしてセラフィルターで最も特徴的なのは、

目に見えない細かい網目で不純物を取り除き、雑味やえぐみを抑え、まろやかにできる

ということ。

この「まろやかな味」が他の抽出方法ではマネできない

セラフィルターならではの効果です。

参考:セラフィルター「39arita.jp」公式サイト

セラフィルターのメリット

私が2年以上使ってきたのは、39aritaのセラフィルターです。

実際に使って感じたいいところを、具体的に説明します。

セラフィルターのメリットまとめ

  • まろやかで、コクのある味が出せる
  • お湯抜けが良い
  • 半永久的に使える
  • 片付けが楽
  • コーヒー以外にも使える

まろやかで、コクのある味が出せる

まろやか。つまり、

雑味やえぐみを抑えやすいというメリットがあります。

それでいて、ネルドリップのようなコクがあって甘みの強い味が出せます。

中煎り~深煎りの豆で、特においしいコーヒーがいれられると感じています。

このセラフィルターの上にペーパーフィルターを置いてドリップすると、まろやかで、かつスッキリした味になります。これもなかなか他のドリッパーでは出せない味で、ハマっています。

このように、使い方によって色々な味が楽しめて

まろやかなおいしいコーヒーがいれられるのが大きな特徴と思います。

お湯抜けが良い

味づくりの観点からもう一つ重要な要素として、

お湯抜けの良さがあげられると思います。

お湯抜けが悪いと、ドリップ中コーヒーとお湯が接する時間が長くなるので、

過抽出になり苦み、渋みが出てきてしまう可能性が高まります。

セラフィルターのお湯抜けがどの程度か、ハリオV60と比較してみました。

実験条件、方法

  • セラフィルター:39arita
  • ペーパーフィルター:ハリオV60 VDR-01-T(1、2杯用)+VCF-01
  • お湯の温度:90℃
  • リンス:有り
  • コーヒー:無し(フィルターに直接お湯を注ぐ)
  • 実験方法:100mlお湯を注ぎ、注ぎ始めからお湯が落ちきる秒数をカウント

実験結果

セラフィルター
39Arita
ペーパーフィルター
ハリオV60 VDR-01-T
17秒17秒

なんと、ほぼ同程度の秒数での落ち切りとなりました。

バリスタの世界大会でも使われることのあるV60と同程度ですから、

スペシャルティコーヒーの抽出も問題なくできます。

このお湯抜けの良さも、まろやかな味になる要因の一つになっているかもしれません。

お湯抜けの良さは、セラフィルターの中でも39arita製の特徴です。理由は後述しています。

半永久的に使える

気になったので、以前コーヒーの展示会(SCAJ)でメーカーの方に質問しました。

私:何回くらい使えるんですか?

メーカー:割らなきゃぁ永久に使えますよ!

ネルのように、目詰まりしたら交換なんていう寿命があるのかと思いましたが、

そんなことなかったです。半永久的に使えるそうです。

これはペーパードリップやネルドリップでは無いメリットですね。

コーヒーをいれる杯数が多いほど、コストが安くなります。

コーヒーの展示会SCAJについてはこちらの記事

片付けが楽

メーカーのyoutubeチャンネル(メンテナンス方法)

使った後のお手入れがすごく楽です。

セラフィルターを使った後の片付け

  • フィルターに残った粉を捨てる
  • 水で手洗い
  • お湯を通す
  • 乾かす

ペーパードリップのように、

ドリッパーを洗剤で洗うことをしなくて済みます。

後片付けが楽なので、気兼ねなく使えます。

コーヒー以外にも使える

これもメーカーの方が説明していたのですが、

  • お茶
  • 紅茶
  • 日本酒
  • 焼酎
  • ワイン

など、コーヒー以外にも使えて、同様にまろやかな味にできるということでした。

実際に茶葉をセットしてコーヒーのようにドリップしてみましたが、

おいしくいれることができました!

急須を用意してお茶をいれると片付けが大変なので、これも楽でいいですね。

メーカーの方が言っていたのですが、

500円のワインが3000円のワインになる

とのことです。

すごく、すごく興味はあります…

が、コーヒー用とお酒用は分けた方が良い気がするので、

お酒用にもう一つゲットしたら試してみます。

セラフィルターのデメリット

使っていて感じた、セラフィルターのデメリットをあげてみます。

セラフィルターのデメリットまとめ

  • 衝撃に弱い
  • 価格が高め
  • 目詰まりしたら焼き出しが必要

衝撃に弱い

焼きものですので、強い衝撃を与えると割れてしまいそうです。

ただ、今のところ2年以上使っていますが、

特に意識せず使用しても壊れていません。

落としたり、強くぶつけなければ大丈夫そうです。

価格が高め

コインの写真

数百円で買うことができるプラスチックのドリッパーと比べたら、

セラフィルターの価格は高めです。

しかし、ペーパーフィルターを使わないので、

長く使うほど価格差は縮まっていきます。

私が普段使っているペーパーで計算すると、約1500枚分でペイしそうな感じでした。

何より、ペーパーフィルターでは出せないまろやかな味は、プライスレス

お値段以上の価値があると感じています。

目詰まりしたら焼き出しが必要

再びメーカーのyoutubeチャンネル(焼き出し部分から)

ドリップ時に目詰まりするようになったら、

コンロで20分程、もしくはオーブンで30分程焼き出しが必要です。

半永久的に使えるドリッパーだからこそ、必要になる工程ですね。

ただし、これも年1回で十分な印象です。

※詳細なメンテナンス方法はこちらにも記載があります。(メーカーメンテナンスページ)

 

結局、他のフィルターにも、例えば

  • ペーパードリップ:使い捨てのペーパーが必要
  • ネルドリップ:定期的にネル交換が必要、保管が大変

というデメリットがあるので、

セラフィルターのメリット↓

  • まろやかで、コクのある味が出せる
  • お湯抜けが良い
  • 半永久的に使える
  • 片付けが楽
  • コーヒー以外にも使える

に魅力を感じたら、自宅のコーヒーフィルターラインナップに加えることをおすすめします。

セラフィルターでしか出せない味がある

セラフィルターを使った抽出レシピ

基本的には、ペーパーフィルターを使用する場合と変わりません。

ただ、味のイメージがネルドリップに近く、

短時間で成分が抽出されるような印象があるので、

ペーパードリップよりは少し時間を短くすると良いかもしれません。

私のセラフィルター抽出レシピ
(中深煎りの豆を使用)

  • セラフィルター:39arita製
  • 豆の量:13g
  • 挽き目:中粗挽き
  • お湯の温度:83℃
  • 抽出量:170g

豆の挽き目の目安

抽出の順序

STEP
準備
セラフィルターを用いた抽出準備

サーバーにセラフィルターを置きます。

抽出終了したら移せるように、

近くに付属のお皿を置いておくと便利です。

なお、セラフィルターは固いので、

サーバーがプラスチックだと安心です。

壊れないし使いやすい私も愛用のプラスチックサーバー

セラフィルター使ってなくても、ガラスのサーバー何回も割ってしまっているので、私はもうプラスチックのサーバーしか使っていません。。

STEP
蒸らし

粉全体にお湯をかけ、30秒ほど蒸らします。

STEP
2投目以降

豆の表面が沈み込みはじめたら、

次のお湯を注ぎます。

STEP
注ぎ終わり

目的の量が抽出し終わったら、

お湯が落ち切る前に用意していた付属の受け皿に移します。

STEP
後片付け

後片付けは以下の順序で行います。

  1. フィルターに残った粉を捨てる
  2. 水で手洗い
  3. お湯を通す
  4. 乾かす

以上のように、抽出においてそれほど特殊な扱いは必要ありません。

39aritaのセラフィルターがおすすめな理由:特許について解説

セラフィルターを調べると、色々なメーカーのものがあって迷ってしまうかもしれません。

私のおすすめは、39arita製のものです。

理由は、特許取得していて良い理由がはっきりしているから。

製品に使われている特許第6431175号について、ポイントをまとめました。

マニアックなので、気になる方だけどうぞ!

セラミックの密度が権利になっている

特許で一番重要な【請求項の範囲】を確認すると、以下の記載があります。

この【請求項の範囲】で記載された内容が、特許権として認められた内容を指します。

【請求項1 】
 90 ℃ の湯150ml を導入した場合にかかる透過時間が3秒~15秒であり、 全細孔容積が0.230 ~ 0.270cm 3/g であり、中央細孔直径が100 ~ 160μm である飲料用セラミックフィルタ。

特許第6431175号

また、

セラミック製のフィルタにおいては、微細孔の大きさが小さすぎると油分や雑味が過剰に吸着されて飲料の風味が低下してしまうと共に、フィルタに目詰まりが生じやすくなる。一方、微細孔の大きさが大きすぎると油分や雑味が飲料に多く残存してしまいやはり風味が低下してしまう。

特許第6431175号

ともあります。つまり、

目詰まりが起こりづらく、雑味が出てこない絶妙なセラミックの密度や孔径が特許になっている

ということです。

特許なので当然、他社はこの密度のセラフィルターを作って売ることはできません。

これが、39arita製セラフィルターがおすすめな一番の理由です。

材料の混合比が権利になっている

以下の記載もありました。

【請求項3 】
 請求項1 又は2 に記載の飲料用セラミックフィルタの製造方法であって、アルミナ55 ~ 65 質量% 、ベントナイト6 ~ 12 質量% 、非水溶性有機微粒子6 ~ 10 質量% 、水15 ~ 30 質量% が混合された混練物を得る混練工程と、…(以下略)

特許第6431175号

前述の密度のフィルターに仕上げるため、また製造工程を容易にするために

必要な材料の混合比なども権利になってる

ということです。

しっかり理論的に考えられて作られていることがわかります。

特許で裏付けされた技術の塊

39arita製セラフィルターがふるさと納税でもらえる!

39arita製の有田焼コーヒーセラフィルターですが、

ふるさと納税で取り扱っている自治体があります!

取り扱っているサイトを並べておきます。

かなりお得な返礼品になっているので、

ふるさと納税を活用されている方は検討されてはいかがでしょうか。

セラフィルターを取り扱っているふるさと納税サイト

>>ふるさと本舗で探す

まとめ

コーヒーセラフィルターの良いところをまとめます。

  • まろやかで、コクのある味が出せる
  • お湯抜けが良い
  • 半永久的に使える
  • 片付けが楽
  • コーヒー以外にも使える

そして特許を取得してメリットを出せる理由がはっきりしている、

39Aritaのセラフィルターがおすすめです。

味が良くなるので自分が楽しめるのはもちろん、

来客時に出すのもおいしい+話題性があって良いと思いますし、

高級感のあるしっかりした箱に梱包されているので贈答用にも向いています。

色々な種類のセラフィルター

 

なお、セラフィルターは固いので、

心配な方はプラスチック製のサーバーを使うことをおすすめします。

私も愛用しているプラスチックサーバー

 

ちなみに、セラフィルターを実際に使ってみると、

開口が広くてドリップポットと接触してしまうことがあります。

そんな時は、「タカヒロ 遥」というドリップポットがオススメ。

以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

タカヒロ製ドリップポットのレビュー

 

もっとオシャレで、ドリップでは出せない香り、クリアでコク深い味を出したい方は、

サイフォン式コーヒーがオススメ。

ハードルが高いようで、実はそんなことはありませんが、道具と入れ方気を付けなければなりません。

下記の記事で詳しくまとめたので、参考にしてみてください。

 

ガツンと濃くて、深い味わいの珍しい抽出方法が知りたい!

という方は、ベトナム式ドリッパーがオススメ。

練乳と合わせると、最高にコク深いコーヒーが味わえます。

詳細は下記の記事にまとめたので参考にしてみてください。

  

逆に、良質な酸味もジューシーに楽しみたい!

という方は、エアロプレスがオススメ。

下記の記事を参考にしてみてください。

 

また、せっかく良いフィルターを使うなら、

コーヒーを抽出する水にもこだわりたいところ。

コーヒーに適した水に関して、下記の記事でまとめたのでチェックしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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