【実機レビュー】おすすめの家庭用コーヒー焙煎機4選|後悔しないための選び方「5つのポイント」も解説

おすすめの家庭用小型コーヒー焙煎機4選

おうちコーヒー焙煎歴8年のでぃーんです。

コーヒー焙煎を自宅でできるようになると、

自分好みの焙煎度に焙煎した新鮮なコーヒーを飲むことができます。

でも、家庭用の焙煎機は種類が多く、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。

本記事では、焙煎機の選び方を解説した後、

私が実際に使ってオススメできると感じた家庭用コーヒー焙煎機を4つ、厳選して紹介します。

全自動焙煎機から、業務用と同じ機能を持つ焙煎機まで網羅したので、

  • 焙煎をこれから始めたい!
  • 焙煎機を新しくしてステップアップしたい!

という方に、自分に合った焙煎機を選ぶ参考にしていただければと思います。

>>オススメの焙煎機レビューをすぐに見る

目次

家庭用コーヒー焙煎機で自家焙煎をするメリット

焙煎機の写真

自分で焙煎をするようになると、以下のようなメリットがあります。

自家焙煎を始めてよかったこと一例

  • 焙煎したての新鮮なコーヒーが飲める
  • 色々な生豆を仕入れて試せる
  • 好みの焙煎度にできる
  • コーヒーの単価が安くなる

焙煎直後のコーヒーを飲めるのは、自家焙煎ならでは。

焙煎してからだんだん変わっていくコーヒーの味を楽しむことができます。

また、好きな生豆を好きな焙煎度に焙煎することができるので、

自分にとって最高の一杯を作り上げることができます。

さらに生豆は焙煎豆よりも安い値段(半額以下)で仕入れることができます。

たくさんコーヒーを消費される方ほど、長く続けるほどお得になります。

家庭用コーヒー焙煎機の選び方:5つのポイント

ダイニチ焙煎機

家庭用コーヒー焙煎機を選ぶにあたり、以下5つのポイントを確認してください。

  • 焙煎機の駆動方式(手動/電動/全自動)
  • 熱源
  • 豆への熱の伝え方(熱風/直火/半熱風)
  • 再現性
  • 最大焙煎量

順に解説します。

焙煎機の駆動方式(手動/電動/全自動)

焙煎機を動かす方式はの3種類あり、希望の価格焙煎スタイルで選ぶと良いです。

駆動方式価格焙煎スタイル
手動数千~数万円手軽に焙煎を楽しむ
電動数万~数十万円焙煎技術の向上を追求
全自動数万~10万円機械にお任せで簡単

手動

手網や手鍋、手回しの焙煎機など、手動で焙煎機を操作します。

最も手軽な価格で入手でき、気軽に焙煎を始められるのがメリット。

一方で、15分ほど手で焙煎機を動かし続ける必要があるのがデメリットです。

火加減や焙煎時間も管理しながら焙煎機を動かし続けるため、

焼きムラになりやすい方式ですので、お試しに焙煎を体験してみたい方向けです。

電動

カルディ焙煎機の写真

焙煎機のドラムが自動で回転する方式です。

火加減や焙煎時間の管理、焙煎プロファイルの記録に集中できるため、

焙煎技術の向上を追求したい方は電動式がオススメ。

焼きムラにもなりづらく、思い通りの味を作りやすいのが特徴です。

全自動

MR-102本体.写真

ボタンを押すだけで、焙煎を全自動で行ってくれる方式もあります。

焙煎技術は必要なく、焙煎機が届いたその日からおいしいコーヒーに焙煎することができます。

好きな生豆を、好きな焙煎度に、手軽に焙煎して楽しみたい!

という方にピッタリです。

熱源(電気/ガス)

熱源は、大きく分けて電気とガスがあります。

コーヒーの味としては、適切に熱量を与えれば、どちらの熱源でもおいしく焙煎できます。

自宅の設備の都合に合わせて選択すればOKです。

ただし、ガス式の方が無段階で火加減調整ができるため、火加減の微調整がしたい場合はガス式がオススメです。

豆への熱の伝え方(熱風/直火/半熱風)

ドラムの形状、熱源の位置によって、コーヒー豆への熱の伝え方が異なります。

これにより、コーヒーの味の特徴も異なります。

以下の文献を参考に、3種類の形式についてまとめました。

参考:Coffee Fanatic三神のスペシャルティコーヒー攻略本

熱風式

焙煎機のドラムから離れた位置に熱源があり、熱源から出た熱風の対流熱でコーヒー豆を加熱します。

熱風式で焙煎したコーヒーは、スッキリした味わいを作りやすいです。

また、焼きムラになりづらく、短時間焙煎が可能という特徴があります。

直火式

「ちょっかしき」と読みます。

焙煎機のドラムに穴(パンチング)が空いており、

ドラムの真下にある熱源からの輻射熱と対流熱でコーヒー豆が加熱されます。

コーヒーの味は、強くしっかりした味わいになりやすいです。

また、火加減が難しく、焼きムラになりやすい方式です。

剥がれたコーヒーの薄皮(チャフ)が熱源に落ちるので、焦げ臭がつきやすい特徴もあります。

半熱風式

半熱風式は、直火式と同じくドラムの真下に熱源がありますが、ドラムにパンチングがありません。

そのため、熱風による対流熱と、ドラムからの伝熱によってコーヒー豆を加熱します。

味わいは熱風式よりもしっかりした味、直火式よりもスッキリした味になります。

排気の仕方によって熱風式寄りの味にも、直火式寄りの味にも調整できるため、

オールマイティに焙煎の対応が可能な方式です。

再現性

同じ条件で焙煎をしたとき、同じ味のコーヒーになることが重要です。

再現性を確保するため、以下の2点に注意して焙煎機を選ぶと良いです。

  • ドラムがむき出しになっていない
  • 温度計がついている

ドラムがむき出しになっていると、周囲の温度や風の影響を受けやすいです。

そのため、ドラムにフードがかぶった焙煎機を選ぶと良いです。

また、温度計を使用して、少なくとも1分ごとの温度を記録したプロファイルを作成すると、

その温度プロファイルをもとに次の焙煎設計ができますのでオススメです。

なお、全自動の場合は、再現性も考慮して設計されていますので再現性はあると考えてOKです。

最大焙煎量

焙煎機は、大は小を兼ねません

焙煎機が大きすぎると、少量焙煎するのは難しくなります。

もちろん、小も大を兼ねません。

小さすぎても、何度も焙煎しなければならず手間がかかります。

家庭用としては、最小100g、最大500g程度のサイズから選ぶと良いです。

最大500gの焙煎機であれば、200g程度の生豆から焙煎が可能です。

実機レビュー!おすすめの家庭用コーヒー焙煎機4選

私が実際に使用し、本当にオススメできると思う家庭用小型コーヒー焙煎機を4つご紹介します。

紹介する焙煎機の特徴まとめ

焙煎機名特徴
カフェプロMR-F60A全自動、5段階の焙煎度に煎り分け
カフェプロMR-102全自動、12段階の焙煎度に煎り分け
カルディ電動フールセット電動、ガス式の入門機
マーベラス(旧アポロ)焙煎機電動、ガス式で業務用と同じ機能

ダイニチ工業 カフェプロMR-f60A

MR-F60A本体の写真

基本スペック

駆動方式全自動
熱源電気
豆への熱の伝え方熱風
再現性高い
最大焙煎量60g

ダイニチ工業製の全自動焙煎機(熱風式)です。

全自動なので、ボタンを押すだけで簡単に焙煎ができます。

熱風式ながら、しっかり甘さを感じる、コク深いコーヒーに仕上げられるのもポイント。

また、焙煎中に煙がほとんど出ないため、賃貸やアパートでも使用することができます。

焙煎後はチャフ(薄皮)が飛び散らないので、部屋を汚すこともありません。

焙煎終了後の写真

MR-F60Aチャフコレクターの写真

焙煎度は、5段階で煎り分けが可能。

浅煎りから中深煎りまで、キレイに煎り分けることができます。

全5段階の焙煎豆

MR-F60Aで焙煎した豆 焙煎度違い

他社の類似製品との違いは、信頼性・耐久性

2500時間(1日2回焙煎して約7年)運転できるように設計されており、十分な耐久性です。

価格もリーズナブルなので、気軽に焙煎を始めてみたい人にオススメです。

煙が出ない、耐久性・信頼性に優れた焙煎機!

MR-f60Aについての詳細レビューは下記の記事にまとめたので、興味のある方はご覧ください。

ダイニチ工業 カフェプロMR-102(旧MR-101)

MR-102本体 斜め上からのショア審

基本スペック

駆動方式全自動
熱源電気
豆への熱の伝え方電気ヒーター直火式
再現性高い
最大焙煎量120g

ダイニチ工業製の全自動焙煎機です。

MR-f60Aと異なり、MR-102は電気ヒーター直火式のため、

ガスの直火、半熱風式焙煎機の味に近い本格的な焙煎ができる

というメリットがあります。とてもコク深いコーヒーが焙煎できます。

実際、カフェや喫茶店でも使用実績がある、プロも使っている焙煎機です。

全12段階の焙煎度が選択可能で、浅煎り~深煎りまで幅広く調整することができます。

1段階の焙煎度による香味の差は、飲み分けるのが難しいほどでしたので、

生豆の種類や気分によって、好みの焙煎度を実現することができます。

全12段階の焙煎豆

焙煎度違い_MR-102

全自動で簡単に扱える焙煎機が良いけれど、味には妥協したくない!

という方にはピッタリハマる焙煎機です。

プロの味を家庭で再現

MR-102についての詳細レビューは下記の記事にまとめたので、興味のある方はご覧ください。

カルディ焙煎機(電動フールセット)

カルディ焙煎機の写真

基本スペック

駆動方式電動
熱源ガス
豆への熱の伝え方半熱風
再現性高い
最大焙煎量250g

韓国の焙煎機メーカー、カルディ製の焙煎機(KALDIロースター)です。

輸入雑貨屋のカルディコーヒーファームとは別会社です。

私はアパートのキッチンでこの焙煎機を使って焙煎していました。

オール電化でしたが、カセットコンロに乗せて使用することができました。

使用していたカセットコンロ

カセットコンロの写真

電動で、温度計がついているため、焙煎に集中してプロファイルを記録することができます。

また、ドラムの周りをフードが覆っているため、再現性の高い焙煎が可能です。

カルディ焙煎機(電動フールセット)の内側

焙煎機内側の写真

もちろん焼きムラなく、きれいな豆ヅラに焙煎することができます。

カルディ焙煎機で焙煎した豆の写真

価格も、電動の焙煎機としてはリーズナブル。

本格的に焙煎を趣味にしていきたい方の入門機として、

あるいは手網焙煎からのステップアップとして、とてもオススメの焙煎機です。

電動・ガス式の入門機

カルディ焙煎機(電動フールセット)についての詳細レビューは下記の記事にまとめたので、興味のある方はご覧ください。

ワイルドコーヒー マーベラス焙煎機(旧アポロ焙煎機)

アポロ焙煎機の写真

基本スペック

駆動方式電動
熱源ガス
豆への熱の伝え方半熱風 or 直火
再現性高い
最大焙煎量500g

私が最後にたどり着いた、業務用焙煎機と同じ機能を持った小型焙煎機。

それがワイルドコーヒー製のマーベラス焙煎機です。

私が導入した時は、「アポロ焙煎機」という名前でしたが、2022年にリニューアルしました

ガス流量を微圧計(ガス圧計)で調整することができるので、細かな火力調整が可能です。

また、排気調整機能がついており、味づくりの幅が広がります。

設置するには、以下の設備が必要です。

  • ガス栓(カセットコンロでも可だが、微圧計は使えない)
  • 換気扇(キッチンでも可)

焙煎豆の仕上がりは、もちろん焼きムラなく言うことない仕上がり。

浅煎りから深煎りまで、とてもおいしいコーヒーが焙煎できます。

大山珈琲_インドネシア_ビンタンリマ_焙煎後

お値段は趣味としては高額ですが、ここまでしっかり作られていると何の不満もないです!

焙煎機の見学が可能ですので、購入前に見学してみることをオススメします。

>>ワイルドコーヒー公式サイトへ

なお、私がアポロ焙煎機を導入する際に比較し、

最後まで迷ったのはカルディ・フォーティス(KALDI Fortis)という焙煎機でした。

アポロ焙煎機にした決め手は、微圧計でガス流量の微調整ができること。

逆にガス栓がなく、微圧計が使えない環境だったら、

カルディ・フォーティスを選んでカセットコンロで焙煎していたと思います。

カルディ・フォーティスの方がリーズナブルですので、

自宅で用意できる環境を考慮して選んでみてください。

リーズナブルな業務用並み焙煎機

排気装置は別売り

コーヒー生豆の購入方法

生豆の写真

どんなに良い焙煎機を使っても、良い生豆を使わないとおいしいコーヒーにはなりません

でも、焙煎をこれから始める方は、

コーヒー生豆はどこで買えば良いのだろうか…?

と悩むのではないかと思います。

生豆はネット通販で気軽に買うことができますが、実は業者によって生豆の品質はさまざまです。

そこで、良質な生豆の買える通販サイトについて、以下の記事にまとめましたので参考にしてみてください。

焙煎の知識を学べる本

roasting-booksメイン画像

コーヒー焙煎の知識は、本からも独学で学ぶことができます。

一般向けのコーヒー本には、焙煎の深いところまで踏み込んで言及しているモノが少ないので、

以下の記事にまとめた、焙煎の情報がたくさんのっている本を参考にすることをオススメします。

まとめ

家庭でコーヒー焙煎をすることのメリットを紹介しました。

自家焙煎のメリット一例

  • 焙煎したての新鮮なコーヒーが飲める
  • 色々な生豆を仕入れて試せる
  • 好みの焙煎度にできる
  • コーヒーの単価が安くなる

また、家庭用コーヒー焙煎機を選ぶ5つのポイントを紹介しました。

  • 焙煎機の駆動方式(手動/電動/全自動)
  • 熱源
  • 豆への熱の伝え方(熱風/直火/半熱風)
  • 再現性
  • 最大焙煎量

そして、実際に私が使用したことがあり、本当にオススメできる焙煎機を4つご紹介しました。

紹介した家庭用コーヒー焙煎機

焙煎機名特徴
カフェプロMR-F60A全自動、5段階の焙煎度に煎り分け
カフェプロMR-102全自動、12段階の焙煎度に煎り分け
カルディ電動フールセット電動、ガス式の入門機
マーベラス(旧アポロ)焙煎機電動、ガス式で業務用と同じ機能

本記事を参考に、希望の焙煎スタイルやご自宅の環境に合わせて焙煎機を選んでください。

また、品質の良いコーヒー生豆が買える通販サイトについては、下記の記事でまとめています。

コーヒー焙煎を学べる本については、下記の記事を参考にしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

リンクフリーです!シェアお願いします!
目次