エアロプレスというコーヒー抽出器具をご存じでしょうか?
コーヒー器具らしからぬ注射器のような形状で、
空気で圧力をかけながらコーヒーを抽出します。
するとドリップやフレンチプレスとは全く異なる、
ジューシーなコーヒーを味わうことができます!
私は10年以上コーヒーを自宅で淹れてきましたが、
初めてエアロプレスで抽出した時、
明らかに味が違って感動しました。
本記事では、
- エアロプレスの味の特徴
- エアロプレスのメリット・デメリット
- ドリップ・フレンチプレスとの違い
- 美味しい淹れ方(レシピ)
- エアロプレスにおすすめのコーヒー豆
- おすすめのアレンジ
について、詳しく解説していきます!
他の抽出器具では出せない味
エアロプレス(Aeropress)とは?
エアロプレスの抽出をイメージ図にしてみました。
チャンバーに粉とお湯を入れて、
プランジャーを手で押すことで、
空気圧をかけながらペーパーフィルターでこします。
ペーパードリップなど、他の抽出方法と比べると、
とても独特な淹れ方ですよね。
この独特な入れ方で、コーヒーの味はいったいどうなるのでしょうか?
エアロプレス 味の特徴
エアロプレスで抽出したコーヒーは、
一言でいえば「ジューシー」。
コーヒーが果実だったことを思い出させてくれるような、
素材の味、豆の個性としての酸味を引き立たせることができます。
このジューシーさは、
中深煎りのコーヒー豆を使っても感じることができ、
他の抽出方法では出しづらい味といえます。
エアロプレスのメリット・デメリット
エアロプレスには、明確なメリット・デメリットがあります。
逆に言うと、ドリップなど他の抽出方法とは完全に差別化されているので、
他の抽出器具を持っている方でも、エアロプレスを導入する価値は明確にあります。
順に解説します。
エアロプレスのメリット
他の抽出方法では出せないジューシーな味
これが最大のメリットで、圧力を掛けながら抽出するエアロプレス特有の味を出すことができます。
どういう風に違うのか、ドリップやフレンチプレスとの比較を後述します。
安定した抽出が可能
エアロプレスの抽出では、
- コーヒーの粉量、挽き目
- 湯量
- 抽出時間
を合わせることが簡単にできます。
そのため、初心者でも安定して抽出することが可能です。
抽出時間が短い
これはもうそのままですが、1-2分で抽出できます。
エアロプレスなら、忙しい朝でも、素早く淹れることが可能です。
エアロプレスのデメリット
エアロプレスの避けられないデメリット。
それは、1杯分のコーヒーしか淹れられないこと。
容量が決まっているので、2杯分以上のコーヒーを同時に抽出することはできません。
洗って、拭いてから次の抽出をする必要があるので、
連続抽出にも向かないと思って良いです。
- 2杯分以上のコーヒーを同時抽出できない
- 連続抽出に不向き
逆に言うと、
- 普段1杯分しか淹れない
- 2杯以上淹れるときは、別の器具を使う
という運用にすれば問題はありません。
豆の個性がきわだつジューシーさに興味があれば、
エアロプレスはぜひ試していただきたい器具です。
エアロプレスでしか出せない味がある
エアロプレスとドリップ(プアオーバー)の違い
ドリップもエアロプレスもペーパーを通すので、
どちらも同じようにスッキリめの味わいです。
しかし、独特のジューシーさはエアロプレスならでは。
また、ドリップはお湯の注ぎ方で味が変わるので、
安定して注ぐのに技術や道具が必要ですが、
エアロプレスはレシピ通り作れば味が安定します。
そのため、初心者の方でも安定して味を再現できます。
ドリップと比較してエアロプレスは…
- スッキリめの味わいはドリップと同じ
- 独特のジューシーさがある
- 安定した味で抽出ができる
エアロプレスとフレンチプレスの違い
フレンチプレスはメタルフィルターで、
コーヒーの油分もそのまま抽出されます。
そのため、同じ「プレス」ですが、
フレンチプレスの方がコク深い味わいになります。
また、フレンチプレスはメタルフィルターがゆえに微粉がコーヒーに入りますが、
エアロプレスは微粉が入りにくいです。
そのためフレンチプレスと比較すると、
エアロプレスの方がスッキリした味になります。
なお、抽出が安定しやすいのは、どちらも同じです。
フレンチプレスと比較してエアロプレスは…
- 微粉が少ない
- スッキリした味わい
- 安定した味で抽出ができるのは同じ
エアロプレスの種類
通常のエアロプレスの他に、
「エアロプレスゴー」というコンパクトなサイズの商品もあります。
キャンプや旅行など、持ち運びする方はエアロプレスゴーが適しています。
通常のエアロプレス
持ち運びに便利なコンパクトサイズ
エアロプレスの美味しい淹れ方
まず、エアロプレスの抽出方式を2つご紹介します。
その後、味を調整しやすいインバート式のレシピをご紹介します。
スタンダード式とインバート式
エアロプレスの淹れ方には、
大きく2つの方式があります。
1つ目はスタンダード式。
チャンバーに粉、お湯を注いだあと、
プランジャーを装着し、プレスします。
2つ目はインバート式。
チャンバーにプランジャーを装着した状態で、
粉、お湯を注いだあと、
しばらく待ったのちひっくり返してプレスします。
スタンダード式の場合は、
お湯を注ぐとポタポタ抽出がはじまってしまいます。
一方でインバート式の場合は、
お湯を注いだあと浸漬時間を調整できます。
そのため、味の調整がしやすいという特徴があります。
ここでは、インバート式のレシピをご紹介します。
インバート式のレシピ
チャンバーの「④」にプランジャーの先端が来るくらいにセットします。
粉の量:13g
挽き目:中粗挽き
お湯の量:200ml
温度:83℃
酸味が強かったら長く、雑味が強かったら短く調整します。
パドルを使用して撹拌することで、より抽出効率を上げることができます。
「④」から「①」の印くらいまでプレス!
シュー…と、空気が抜けるような音がし始めたら終了です。
押し込みすぎると、雑味が出るので注意!
エアロプレスにおすすめの割れないサーバー
エアロプレスはサーバーに直接置いて、
圧力をかけて抽出しますので、
割れにくいサーバーであると安心です。
おすすめは、曙産業のコーヒーサーバー。
耐熱温度110℃のプラスチックを使用しており、
電子レンジ、食洗器にも対応しています。
エアロプレスの圧力にも余裕で耐えてくれます。
容量は400~750mlがありますが、こだわりなければ750mlをおすすめします。抽出後、サーバー内でコーヒーを混ぜて味を均等にすることができるためです。
圧力をかけても割れない!
サーバーって、エアロプレス関係なく、
大きいしガラス製だと定期的に割ってしまいませんか…?
私はガラスのサーバーを2回割った時点で、
曙産業のプラスチックサーバーに切り替えました。。
5年以上ほぼ毎日使って食洗器にも入れていますが、今でも現役です。
エアロプレスにおすすめのコーヒー豆
エアロプレスのジューシーさを味わうためには、
やはり良質な酸味をもつコーヒー豆がおすすめ。
個人的なおすすめは、ケニアのコーヒーです。
ケニアのコーヒーはカシスやベリー系の酸味があり、
深煎りにしても酸味のニュアンスがなくならないのが特徴です。
そのため、中深煎りのケニアをエアロプレスで淹れると、
深煎りの甘みを感じながらもジューシーな酸味が味わえます。
ぜひ一度試していただきたい組み合わせです。
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エアロプレスで淹れたコーヒーにおすすめのアレンジ
エアロプレスで淹れたジューシーなコーヒーですが、
そのまま飲むのに飽きてきたら。
あることをすると、生まれ変わります。
それは・・・
砂糖を入れること!!
…普通のことなのですが、入れる砂糖にこだわった方が良いです。
普通のグラニュー糖では、甘くなりすぎたり人工的な甘さを感じてしまいます。
そこでオススメなのは、
フランス製 La Perruche(ラ・ペルーシュ)の砂糖。
サトウキビ100%なので甘ったるくなく、
自然でキレのある甘さなので、
コーヒーの味を引き立たせてくれる砂糖です。
エアロプレスで淹れたケニアコーヒーと、
La Perrucheの砂糖を組み合わせると、
酸味と甘みのバランスが取れて、
イチゴのニュアンスを感じることができます。
こちらも、ぜひ試してほしい組み合わせです。
la Perrucheの特徴を記事にまとめました
アイスコーヒーに合わせるならコチラ
まとめ
私が初めてエアロプレスで抽出した時は、
今までに飲んだことがない味だ…!
と、たいへん感動しました。
いつもの豆を、いつもと違う印象の「ジューシーな味」に変えることができます。
ドリップやフレンチプレスなど、
他の抽出方法とは異なる味を出したい!
という方にはぜひエアロプレスを試していただきたいです。
エアロプレスでジューシーなコーヒーを
もちろん、安定した抽出ができるので、
初心者の方にもおすすめです。
エアロプレスでコーヒーの味の幅を広げていきましょう!
もっと濃くてコクのある、ちょっと珍しい抽出方法が知りたい!
という方には、ベトナム式の入れ方がオススメ。
練乳と混ぜると、苦味と甘味が調和したデザートドリンクが楽しめます。
以下の記事で詳しくまとめたので、参考にしてみてください。
抽出器具にこだわったなら、抽出に使う水もこだわるとよりおいしいコーヒーになります。
コーヒーに適した水に関して、下記の記事でまとめたのでチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!