おうちコーヒー焙煎歴8年のでぃーんです。
自宅でのコーヒー焙煎を検討されている方向けに、
簡単にプロの味を再現できるダイニチ工業の電気式コーヒー豆焙煎機、
カフェプロ MR-102
を紹介します!(実際、カフェや喫茶店での使用実績があるとのこと)
電気ヒーター直火式の焙煎機であるため、
ガスの直火、半熱風式焙煎機に近い、香ばしい香り、コク深い味を実現できる
というメリットがあり、自宅で本格的な焙煎をしたい方にオススメの焙煎機です。
コーヒーの展示会「SCAJ2024」でご縁ができたダイニチ工業さんに、

MR-102を使用してみたいので、ぜひレンタルさせてください!
と懇願してお貸しいただき、調整可能な12段階の焙煎度をすべて試しました。
その結果わかった、MR-102の特徴、使い勝手、焙煎豆の見た目・味などの詳細をレビューします!
プロの味を家庭で再現
ダイニチ コーヒー豆焙煎機 カフェプロ MR-102の特徴


まずは基本スペックを紹介します。
カフェプロ(Cafepro) MR-102のスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
生豆投入量 | 最大 120g |
焙煎度 | 12段階 |
焙煎時間 | 加熱約15分、冷却約8分 |
外形寸法 | 高さ37.5cm×幅25cm×奥行26.5cm |
重量 | 約7.0kg |
電源コード長さ | 2.0m |
定格電圧 | AC100V |
定格消費電力 | 595W(50/60Hz) |
安全装置 | 停電安全装置 |
付属品 | 計量カップ(60g用) |
生豆投入量は最大120gなので、焙煎すると水分蒸発などの影響で100g程度になります。
家庭で何種類かの煎りたてコーヒー豆をストックするのにちょうど良い量だと思います。
製品設計としては生豆120g投入を想定されていますが、
投入量が前後しても焙煎機としては問題ないということで、たとえば生豆100gを焙煎することも可能でした。
その他、MR-102を使ってみて以下の特徴があると感じました。
- 電気ヒーター直火式の焙煎だからこそ出せる味
⇒ガスの直火、半熱風式焙煎機に近い、香ばしい香り、コク深い味を実現できる - 焙煎度の調整幅が12段階と広い
⇒浅煎り~深煎りまで、好みの焙煎度を実現可能 - 誰でも簡単にコーヒー焙煎ができる
⇒特別な焙煎技術が必要ないので、すぐにおいしいコーヒーが焙煎できる - 換気扇の下で焙煎すれば排煙は問題なし
⇒賃貸、アパートでもキッチンで焙煎可能 - 大きすぎない運転音
⇒生活空間で使用可能 - 連続焙煎が可能
⇒1日に複数種類の生豆を焙煎可能 - デザインが良い
⇒キッチンにそのまま置いておける - 生産からアフターサポートまで日本製で、高い信頼性
⇒安心して長く使える
順に解説します。
電気ヒーター直火式の焙煎だからこそ出せる味


MR-102は、焙煎釜の上下についているヒーターからの熱により焙煎します。
これにより、ガスの直火や半熱風式焙煎機に近い、
香ばしい香り、コク深い味を実現できていると感じました。
また、2か所のセンサーによって温度を検知し、最適な温度に制御することで、
ばらつきが少なく均一に焙煎することができるそうです。
焙煎度の調整幅が12段階と広い
MR-102は焙煎度を12段階から選ぶことができます。
また、浅煎り~深煎りまで、幅広く調整することができます。
1段階の焙煎度による香味の差は、飲み分けるのが難しいほどでしたので、
生豆の種類や気分によって、好みの焙煎度を実現することができます。
誰でも簡単にコーヒー焙煎ができる
焙煎度を選んで、焙煎開始ボタンを押すだけで焙煎ができます。
そのため、特別な焙煎技術や知識を持っていなくても、
MR-102を買ったその日から誰でもおいしいコーヒーが焙煎できます。
換気扇の下で焙煎すれば排煙は問題なし


焙煎時は、上記写真くらいの煙が出てきます。
可燃物の近くでなければ、換気扇のないところで焙煎しても問題ありませんが、
周囲の壁の変色などが気になるのであれば、換気扇の下で焙煎するのをオススメします。
業務用焙煎機のように、アルミダクトを使って排煙するといった手間はありません。
また、匂いは焙煎をしている部屋にコーヒーの良い匂いが漂う程度です。
したがって、賃貸、アパートでも問題なく焙煎することができます。
大きすぎない運転音
焙煎中、以下の音が聞こえます。
- 「ウー」という電気ストーブのような小さい音
- 「カシャンカシャン」と豆をかき混ぜる音
うるさくて焙煎機の音しか聞こえない!ということはなく、
キッチンでMR-102焙煎機を動かしていても、リビングでテレビを見ることができる程度の音です。
焙煎中の動画を撮ったので、参考にしてみてください。
焙煎機の音がわかりやすいよう、換気扇を切って動画を撮りました。
MR-102 焙煎中の動画
連続焙煎が可能
焙煎機の冷却が終了したら、すぐに次の焙煎を行うことができます。
連続焙煎が可能な回数に、制限はありません。
他メーカーの電気式焙煎機だと、連続焙煎が禁止されている場合もありますので、
見落としがちですが多種類の生豆を焙煎するには重要な機能です。
デザインが良い


MR-102は、マットな黒が基調でスタイリッシュなデザインです。
アルミのi phoneのようなさわり心地で、高級感があります。
焙煎機はメタリックで武骨なデザインのモノも多いですが、
このデザインなら「魅せる家電」としてキッチンに置いておくとテンションがあがると思いました。
生産からアフターサポートまで日本製で、高い信頼性


MR-102は生産、アフターサポートすべて日本で行っています。



設計上、製品生涯で何時間ほど運転可能ですか?
と、ダイニチ工業の技術者の方に聞いたところ、
製品生涯の運転時間は7~10年
とのことでした。
また、MR-102の部品は製造打ち切り後9年保有しているとのこと。
故障時のメンテナンスなどもダイニチ工業で行っていただけるので、
少なくとも10年近くは安心して使うことができます。
国産で耐久性・信頼性に優れ長く使える!
カフェプロ MR-102の使い方
MR-102を使用した焙煎の流れについて解説します。
以下のことを満たす場所に設置してください。
- 熱や風の影響を受けない、水平で安定している
- 本体が囲われない
- 毛足の長い敷物やほこりなどが吸気口をふさがない
- 水がかからない
屋外での使用は禁止されています。


生豆を計量し、焙煎釜に投入します。
最大の生豆量は120g。多少前後してもOKで、私は基本的に100gで焙煎します。
約80g~150gで試しましたが、いずれも問題なく焙煎可能でした。


本体横にある電源をONにします。


「風味」、「煎り加減」をそれぞれ選ぶことで、12段階から焙煎度を設定します。
- 風味:酸味、中間、苦味
- 煎り加減:浅め、やや浅め、やや深め、深め


「焙煎」ボタンを押すと、焙煎がスタートします。
焙煎途中で強制的に豆を輩出させたい時は、「豆排出」ボタンを押します。


焙煎が終了すると、「ガチャン、ガチャン」という豆を排出する音が鳴ります。
豆排出のストップランプ(赤)が消灯したら、冷却終了です。
焙煎機側面の豆ケースを取り出すと、焙煎豆が取り出せます。


排出された焙煎豆には、チャフ(薄皮)が紛れています。
特に、ナチュラル精製の生豆を焙煎した時に多く紛れます。
そこで、ステンレスの網でふるいにかけることをオススメします。


この時、同時にハンドピックを済ませ、残ったチャフは手で除去すると効率的です。
焙煎機本体の以下の3か所にチャフがたまるので、除去します。
1.チャフ取ケース


2.アンダーケース


3.焙煎釜


チャフ取りケース、アンダーケースのチャフはゴミ箱に捨てます。
焙煎釜のチャフは、掃除機などで吸い取ります。
また、下記のように焙煎中に細かいチャフが若干飛び散る場合がありますので、掃除機などで掃除します。


終了する場合、電源スイッチを切ります。
MR-102は連続焙煎が可能なので、そのまま次のバッチを焙煎することもできます。
以上がMR-102の使用方法です。
チャフ取りの作業は多少慣れが必要かもしれませんが、難しい作業ではありませんので誰でも簡単にできます。
焙煎したコーヒー豆の見た目と味:焙煎度ごとに比較
MR-102で調整可能な12段階すべての焙煎度で焙煎し、見た目と味を比較しました。
生豆投入量は100gで焙煎を行いました。
焙煎豆の見た目
全焙煎度の豆ヅラ比較(タップで拡大)


「風味」は酸味が浅煎り、苦味が深煎りです。
本記事では便宜上、#1(最も浅煎り)~#12(最も深煎り)として、番号を振りました。
#1から#12にかけて、徐々に豆の色が暗くなっていることがわかります。
#9以降は油が浮きだしてきており、しっかり深煎りまで焙煎できていることがわかります。
隣り合う焙煎度の色の違いはわからないほど、細かい煎り分けができています。
カッピングによる香り、味


それぞれの焙煎度のコーヒー豆に関して、カッピング方式で香り、味を確認しました。
豆の種類や焙煎量が違うと、印象が変わる可能性があるのでご注意ください。
カッピングの条件
- 豆の量:10g
- 挽き目:中挽き(EK43S #12)
- 湯温:約100℃(沸騰したて)
- 湯量:170g
- 4分後、ブレイクしてテイスティング
カッピングで、最も強く感じた焙煎度を星5として評価しました。
カッピングの結果
焙煎度 | 香り | 酸味 | 苦味 | 甘み |
---|---|---|---|---|
#1 | ||||
#2 | ||||
#3 | ||||
#4 | ||||
#5 | ||||
#6 | ||||
#7 | ||||
#8 | ||||
#9 | ||||
#10 | ||||
#11 | ||||
#12 |
味の傾向をまとめると、下記のようになります。
- 香り:浅煎りの方が強い傾向。深煎りの方が、香ばしい香りになる。
- 酸味:浅煎りの方が強い傾向。#9以降になると、ほぼ酸味を感じなくなる。
- 苦味:深煎りの方が強い傾向。
- 甘み(浅煎り):酸味をともなうフルーツのような甘味で、#4、#5が特に強い。
- 甘み(深煎り):チョコレートのような香ばしさをともなった甘みで、#8、#9が特に強い。
どの焙煎度も電気ヒーター直火式の特徴である、香ばしい香りを感じることができました。
見た目の通り、隣り合う焙煎度の味は微妙な違いでした。
生豆の種類や好み、気分によって細かい煎り分けができます。
焙煎の醍醐味を存分に楽しめる焙煎機に仕上がっていると感じました。
MR-102ならではのブレンド


MR-102は、とても細かく焙煎度を煎り分けることができます。
その特徴を活かして、
同じ生豆を焙煎度違いでブレンドする
という味の調整が可能でした。
たとえば、以下のような組み合わせが良かったです。
- #2:#4=1:2 浅煎りの甘みに酸味をプラスして、よりフルーティに。
- #8:#10=2:1 深煎りの甘みに苦味をプラスして、よりコク深く。
印象としては、焙煎度が離れすぎると味がケンカしてしまうので、
#2くらいの差でのブレンドが良さそうでした。
色々な組み合わせを試してお好みの味を見つけてみてください。
焙煎の幅が広く、オリジナルブレンドを作れる
カフェプロ MR-102のメンテナンス


カフェプロMR-102に必要なメンテナンスを紹介します。
豆ケースに豆が入っていないことを確認してから行ってください。
本体


本体は、よく絞ったふきんでふき取ります。
なお、直接水をかけないようにしてください。
豆ケース・アンダーケース


豆ケース、アンダーケースは、ケース内にチャフがこびり付いてきたら、中性洗剤で洗います。
取っ手を持って取り扱ってください。
チャフ取りケース


チャフ取りケースが白く汚れてきたら、水洗いしてください。
冷却ファン
焙煎豆の冷却が終わっても、以下の症状があるときは冷却ファンの手入れを行います。
- 豆ケースから煙が立ち上がるとき
- 焙煎豆の冷えが悪くなったとき


電源スイッチが上になるように倒します。


底面カバー取り付けねじ2本を外し、底面カバーを外します。


小さなハケなどで、冷却ファンを掃除します。
底面カバーを外したときと逆の順序で取り付けます。
排気ファン・本体内部


排気ファンの羽根が白くなり、目詰まりしてきたら、排気ファンと本体内部の手入れを行ってください。
排気口から、排気ファンの羽根が見えます。
長時間使用すると、本体内部に白っぽい粉状のものや油汚れが付着することがあります。


本体背面にある、後板取り付けねじ5本を外し、後板を外します。
排気ファンにつながっている配線に負荷がかからないようにご注意ください。


本体内部の底にたまったチャフを掃除機で吸い取ります。
以下の点にご注意ください。
- 電源プラグはコンセントから抜く
- 掃除機の先端は、金属でないものを使用する
- リード線やその他の部品に無理な力をかけない


排気ファンを小さなハケなどで掃除します。


排気ファン付近の後板が汚れている場合は、
中性洗剤をしみ込ませた布などでふき取ってください。
後板を外したときと逆の順序で取り付けます。
カフェプロMR-101との違い


カフェプロMR-102は、全機種のMR-101と比較して、機能面での違いはありません。
デザインが変わったのみです。
そのため、MR-101ユーザーの方が機能のバージョンアップのためにMR-102を購入する必要はありません。
逆に、MR-101ユーザーで同じ機能の焙煎機を増やしたい方は、MR-102を導入すればOKです。
自家焙煎のメリット


自家焙煎ができるようになると、以下のようなメリットがあります。
- 焙煎したてのコーヒーが飲める
- 色々な生豆を仕入れて試せる
- 好みの焙煎度にできる
- コーヒーの単価が安くなる
MR-102なら簡単に焙煎ができるので、いつでも焙煎したてのコーヒーが飲めます。
また、自分の好みの産地の豆を好みの焙煎度に仕上げることができます。
特にMR-102では、細かく焙煎度を煎り分けることができるので、味の表現の幅が広がります。
コーヒー生豆は焙煎豆よりも割安に仕入れることができるので、
たくさんコーヒーを消費する方にはコストメリットもあります。
コーヒー生豆の購入先について


どんなに素晴らしい焙煎機を使っても、
素材のコーヒー生豆の品質が悪いとおいしいコーヒーにはなりません。
焙煎初心者の方は、この生豆の購入先で悩むことが多いです。
そこで、私が10社以上の業者を試して厳選した、
個人で仕入れ可能な通販サイトを以下の記事でまとめたので参考にしてください。
もし通販サイトで探すのは、



生豆の選択肢が多くて迷ってしまう…
という方は、人気の生豆を調査した以下の記事を参考にしてみてください!
まとめ
ダイニチ工業のコーヒー焙煎機:カフェプロ MR-102について、オススメな人とそうでない人をまとめます。
オススメの人 | そうでない人 |
---|---|
プロ並みの味のコーヒーを焙煎したい 香ばしい香り、コク深い味が好き 細かく焙煎度を煎り分けたい マンション・アパートで焙煎したい 耐久性・信頼性を重視する | 熱風式焙煎のクリアな味が好き 焙煎技術を極めたい |
電気ヒーター直火式焙煎機のカフェプロ MR-102は、
手軽にプロ並みの味のコーヒーを焙煎したい方、
特に香ばしい香り、コク深い味が好きな方にピッタリです。
細かく焙煎度を煎り分けることができるので、幅広い味を表現することができます。
キッチンで焙煎ができるので、マンション・アパートなどの集合住宅でも問題なく使用できます。
また、日本産で耐久性・信頼性を重視した設計がされており、長く使えます。
プロの味・幅広い焙煎度・耐久性◎
一方で、香ばしさなど求めておらず、とことんクリアに仕上げたい場合は熱風式焙煎の方が向いています。
ダイニチ工業さんから、家庭で使用できる耐久性の高い熱風式焙煎機MR-F60Aも販売されています。
以下の記事で実際に使用したレビューをまとめましたので、参考にしてみてください。
なお、マニュアルでの焙煎技術を磨きたい方には、ボタンを押すだけで焙煎ができてしまう全自動焙煎機は向きません。
火力などを自由に調整できる焙煎機をオススメします。
家庭でも使える小型焙煎機の選び方やオススメのガス式焙煎機、焙煎技術を学ぶのに役立つ本について、以下の記事でまとめているので参考にしてください。
小型焙煎機の選び方
オススメのガス式 小型焙煎機
焙煎のことを学びたい方向けの本
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!