おうちコーヒー焙煎士(趣味)を8年以上やっています、でぃーんです。
趣味で自家焙煎をしている方、
コーヒー生豆ってどこで買うのが良いのだろうか…
と悩んだことがあるのではないでしょうか。
「コーヒー生豆 通販」のように検索すれば色々なサイトが出てきますが、
- 買ってみたけれど、品質がイマイチだった
- 個人では購入ができなかった
という事態に悩まされることがあるかと思います。(私がそうでした
この記事では、個人で購入可能なコーヒー生豆の通販サイトを紹介します。
私が実際に利用したことがあり、本当におすすめできるサイトのみを7つ厳選しました。
この中から選べば外れが少ない!と思うショップのみを紹介するので、
品質の良いコーヒー生豆をお探しの方は参考にしていただければと思います!
コーヒー生豆購入の注意点
コーヒー生豆購入の注意点を理解するため、
生豆の流通経路について、簡単にまとめました。
コーヒー農園・精製所から輸出業者に渡った生豆を、商社が輸入します。
コーヒー店など、事業主には商社が直接卸す場合もありますが、
私たち個人の消費者が生豆を入手する経路としては、
卸売業者を介して購入する場合も多いです。
コーヒー生豆は農作物ですので、
保存状態が生豆の品質に影響します。
したがって、生豆はどこから購入しても良いわけではなく、
実店舗・ネット通販によらず、品質の良い業者から仕入れなければなりません。
コーヒー生豆どこで買う?→ネット通販がおすすめ!
コーヒー生豆を買うのは、ネット通販がおすすめです。
実店舗と比較して価格が安いこと、
たくさん買っても家まで配達してもらえる利便性が理由です。
一方で、生豆の品質や種類に関しては、業者、お店によります。
ネット通販ならどこでも良いというわけではなく、
品質の良い、信頼できるところを見つけるのが重要です。
信頼できるところってどこだよ!
って私も書いていて思いましたが、ご安心ください。
私は8年以上焙煎を続けている中で、
実際に10社以上から生豆を購入し、
良かった業者、悪かった業者を様々経験しました。
その中でわかった、
ここなら自信をもっておすすめできる!
というサイトだけを厳選してご紹介するので、
ぜひ参考にしてみてください!
コーヒー生豆を個人で買える通販サイト おすすめ7選!
自宅での焙煎用に私が実際に利用たことがある通販サイトをご紹介します。
ここで紹介するサイトは、どこも品質が良く、
それでいて各社取り扱う生豆等に特徴があってオススメできるので、
好みや欲しい生豆によって使い分けてみてください。
以下に、各業者の特徴一覧をまとめました。
生豆の購入先を選ぶ参考にしてください!
おすすめ通販サイト7選
サイト名 | 特徴 |
---|---|
大山珈琲(DRIP TRIP) | 業務用生豆と同じ銘柄を購入できる。お得なセット商品多数 |
松屋珈琲 | コスパ優秀なのに高品質!初心者にオススメ |
海ノ向こうコーヒー | 30ヵ国100種類以上の生豆を取り扱い |
GREEN COFFEE STORE | 中南米の生豆に強い印象 |
マドゥーラ | ブラジル産コーヒーの種類が豊富 |
Galitebe | エチオピア カファ地方のコーヒー専門店 |
ワイルド珈琲 | 味の評価がチャートになっておりわかりやすい |
大山珈琲(DRIP TRIP)
業務用コーヒー生豆と同じ銘柄を個人でも購入できるサイトの紹介です。
大阪府堺市にある大山珈琲というお店のネットショップにて、
業務用生豆業者の「ユーエスフーズ」、「コーヒー流通センター」で取り扱う生豆と同一銘柄の生豆が販売されています。
業務用と同じ銘柄ということで、品質は素晴らしいです。
それなのにお値段もかなり良心的で、
1kg程度の少量購入だとこんなものだろうな、
という価格で販売してくださっています。
地域ごとの600g×3種のセットという商品が秀逸です。お得に、世界中の様々なコーヒー生豆を味わえます。色々な焙煎度を試すのにちょうど良い量なのもうれしいです。
地域ごとの600g×3種のセットの一例
地域・種類 | 内容 |
---|---|
プレミア | ・ブルーマウンテンNo1 ブルーバロン ・キューバ クリスタルマウンテン ・モカ シャキッソ TadeGG農園 G-1 |
インドネシア | ・トラジャ ランテカルア ・マンデリン ビンタンリマ ・マンデリン G-1 |
中米 | ・グァテマラ SHB ウエウエテナンゴ ・エルサルバドルSHG ジュリア ・グァテマラSHB カフェピューマ |
南米 | ・エクアドル Typica-Mejorado ・ペルー マチュピチュ ・ボリビア ロス・ロドリゲス ブルボン |
ブラジル | ・クイーンショコラ Qグレード ・カルモデミナス Qグレード ・サントアントニオ プレミアムショコラ |
デカフェ | ・ブラジル No2/3 (スイス式水抽出法) ・ホンジュラス(有機栽培) ・エチオピア モカ(有機栽培) |
エチオピアゲイシャがこの値段!?
というような商品もあり、つい衝動買いしてしまいました!
焙煎後
ゲイシャを深煎りにする、なんてことができるのも自家焙煎ならでは。
G3グレードなので焙煎前後のハンドピックは必要ですが、
- 浅煎り:フレーバーが強く、華やかな酸味と甘み
- 中深煎り:酸味が抑えられ甘み中心。コクが出て飲みやすい
と、意外と深煎りもおいしく焙煎できました!
他にも色々眺めてみると、面白い生豆に出会えるかもしれません。
- 業務用と同じ銘柄の生豆が購入でき、品質◎
- お得なセット商品が多数
- Amazon、楽天で購入可能。専用の会員登録必要なし
- 産地別の検索がしづらい
松屋珈琲
とにかくコスパが優秀。
でも、品質が悪いというわけではないのが素晴らしいです。
スタンダード(コモディティ)グレードの生豆も取り扱っており、
初心者が焙煎の練習用生豆を購入するにも向いています。
お得なスタンダード生豆5種セット(各1kg)も販売されているので、色々な産地の豆を焙煎したい方にオススメです。1kgあると、焙煎度も色々試せて良いですね。
難点は、サイトからはクロップ(収穫年)が不明なことと思います。
- コスパ◎なのに品質が良い
- スタンダードグレードの取り扱いあり
- お得なセット商品あり
- クロップ(収穫年)が不明
海ノ向こうコーヒー
世界中の産地の豆を取り揃えており、
どの生豆も品質が良く、安心して買い物ができます。
200gから買うことができるので、
初めての生豆も気軽に試すことができ、大変便利です。
コーヒー生豆の他にも、カスカラシロップといったオリジナル商品が販売されています。
カスカラは、コーヒーの実の皮と果肉を乾燥させたものです。
以前、別サイトでカスカラのみを購入し、
お湯で成分を抽出してカスカラティーとして飲みましたが、
クセの強いハーブティーのようで個人的にはあまり得意ではありませんでした。
でも、SCAJ2023で試飲させていただいたカスカラシロップ、カスカラコーラは、
飲みやすく仕上げられており爽やかな風味でとてもおいしかったです。
生豆の価格表を見る、購入するには会員登録が必要ですが、
個人でも登録可能ですのでご安心ください。
会員登録すると、
- オススメの生豆情報
- 生豆の入荷情報
- 各種イベント情報
といった有益な情報がメール配信されます。メルマガを見ているだけで楽しいです。
- 高品質なスペシャルティコーヒーをラインナップ
- 30ヵ国100種類以上の生豆を取り扱い
- 最低購入量200g~なので、色々な生豆を試すのに最適
- 焙煎度毎に香味情報があり味の想像がしやすい
- カスカラシロップ等の珍しいオリジナル商品あり
- 送料無料のハードルが高い(20kg以上。北海道、沖縄除く)
GREEN COFFEE STORE
兵庫県西宮市に本社を置く、株式会社ディーシーエスが運営するサイト。
同社はエスプレッソマシン等の輸入販売も行っています。
米国のスペシャルティコーヒー生豆販売会社である
CAFE IMPORTS の生豆を取り扱っているためか、中南米の生豆に強い印象があります。
生豆の品質が高いことはもちろんですが、
小分け生豆を真空パックで送付してくださる徹底した品質管理が素晴らしいです。
- 高品質なスペシャルティコーヒー
- 中南米の生豆に強い印象
- 生豆を真空パックする品質管理
- 送料無料の設定なし
- 最低購入量1kg~
2023年の正月は、生豆の福袋を販売していました。
私も利用しましたが、とてもお得で品質も大満足でした!
是非また実施いただけることを楽しみにしています。
→2024年の正月も実施されていました!定期的に色々なセールがあるので要チェックです。
マドゥーラ
コーヒーの生豆輸入及び卸販売を行う、
セラード珈琲社の生豆を小分け販売していただけるサイト。
特にブラジル産生豆の種類が豊富です。
アナエロビックやインフューズドコーヒーなど、珍しい豆もラインナップされています。
価格表を見る、購入するには会員登録が必要ですが、
個人でも登録可能です。
- 高品質なスペシャルティコーヒーをラインナップ
- ブラジル産コーヒーの種類が豊富
- 送料無料
- 最小注文額6,480円(税込)以上
Galitebe(ガルテンビ)
エチオピア好きの方、必見。
エチオピアコーヒーの専門店です。
コーヒー発祥の地とされる、
「カファ地方」のコーヒー豆を扱っています。
特徴的なのは、
- 代表者自らがエチオピアの生産者のところに出向き、対面交渉
- 生産者と二人三脚で品質向上
という努力をされています。
そのためか、どの生豆も品質が高く、
特にナチュラルの欠点豆の少なさには驚きました。
味は甘みが強く、個人的にとても好みでした。
生豆の写真(各500g)
※クリックで拡大
生豆の他にも、同種の中深煎りの焙煎豆が販売されています。
焙煎度はシティ~フルシティでしょうか。
酸味が少なく甘みが強く、おいしかったです。
私は生豆と焙煎豆を一緒に購入して、
自分の焙煎したコーヒーと比較しました。
同じ豆で、焙煎の違いによる味比べをするのは、
なかなか無い経験だったのでためになりました。
焙煎豆のパッケージ
焙煎豆(ナチュラル)
エチオピア好きな方には、ぜひ試していただきたい業者さんです。
- 高品質なエチオピアコーヒー
- ナチュラルでも欠点豆が少ない
- 最低購入量100g~
- 焙煎豆のラインナップあり
- 同じ産地でウォッシュトとナチュラルがあるので、精製方法の違いを比較できる
- 商品の種類が少ない
- 送料無料の設定が無い
ワイルド珈琲
生豆だけでなく焙煎豆や焙煎機も取り扱っています。
私が使用している焙煎機も、ここで購入したものです。
取り扱う生豆の種類が豊富で、品質も良いです。
また、生豆1つ1つに味の評価がチャートで表されており、参考になります。
- 取り扱う生豆の種類が豊富
- 味の評価がチャートになっておりわかりやすい
- 最低購入量500g~
- 送料無料のハードルが高い(9,000円以上)
業務用コーヒー生豆の販売業者
大きな商社や、その系列の卸売業者には、
業務用としてコーヒー店にしか生豆を販売しておらず、
個人では購入できないところも多いです。
本記事で紹介した大山珈琲であれば、
個人でも業務用と同じ銘柄の生豆を購入できます。
以下では、大山珈琲で販売されている生豆と、同じ銘柄を取り扱う業務用専門の卸売業者を紹介します。
業務用なので、私も購入したことが無い業者も含みます。
ユーエスフーズ株式会社
石光商事株式会社というコーヒーを輸入する商社の子会社で、
生豆を販売する卸売業者。
実はこのユーエスフーズ、今は業務用のみの取り扱いですが、
2016年頃までは個人でも1kg~生豆の購入ができていました。
生豆の品質は非常に高く、ここで買えばおいしいコーヒーが焼ける!
と思って購入していたのをよく覚えています。
また個人で購入可能になったら絶対リピートします…!
コーヒー流通センター
株式会社セイコー珈琲というコーヒー輸入する商社の販売サイト。
業務用のみの取り扱いで、個人で購入はできません。
こちらでは生豆を購入したことはありませんが、
Qグレードコーヒーという高品質な生豆も取り扱っています。
Qグレードコーヒーとは
アメリカ スペシャルティーコーヒー協会(SCAA)の基準にのっとった判定方法で品質審査を行い、80点以上獲得した豆に対して与えられる規格です。
https://www.coffee-rc.jp/static/faq.html
コーヒー生豆を選ぶのに参考になる本
どんなコーヒー生豆が欲しいか決まっているときは良いですが、
何か新しい豆に挑戦したいとき、
産地の特徴が網羅された情報があると便利ではないですか?
そんなときにぴったりな本がありましたのでご紹介します。
- 国ごとに、細かい地域まで分けて特徴を解説している
- 珍しい国まで網羅して解説している(ベネズエラとか)
- オールカラーで写真が多く、綺麗で見やすい
紙面の半分以上が産地の解説にあてられており、
どういうコーヒー生豆を探すか考える際にとても役立ちます。
特に国の細かい地域ごとに詳しく解説しており、
例えばコロンビアだと、
カウカ、バジェ・デル・カウカ、トリマ、ウイラ、キンディオ、リサラルダ、ナリーニョ…
よく聞く産地から聞いたことない産地まで紹介されています。
そして上記の細かい地域ごとに、
- 標高
- 収穫期
- 栽培されている品種
- 地域の説明
が解説されています。
この本を参考にして生豆を探すのも良いですし、
通販サイトで取り扱われている生豆の産地を、
この本で探す辞書のような使い方もでき、
初めての生豆でも味のイメージを持って買うことができます。
扱う生豆の幅を広げたいときは、ぜひ参考にしてみてください。
2023年11月に、「普及版」という「通常版」よりも価格が安いバージョンがリリースされていました。出版社に問い合わせたところ、
通常版:ハードカバー
普及版:ソフトカバー
という違いで、内容に変更は無いそうです。
コーヒー生豆の劣化を防ぐ保存方法
真空パックして保存
コーヒー生豆は、焙煎豆と比較すると保存できる期間が長いです。
しかしながら、生豆の劣化も存在しており、
3か月~半年ほど常温の部屋で紙袋で保存しておくと、
同じ方法で焙煎しても、フラットな(特徴のない)味になることがありました。
そのような経験から、生豆の保存方法は重要と考えています。
コーヒー生豆は一度になるべく多く仕入れた方が単価が安いので、
長期間保管できる方法は確立した方が良いです。
ここでは結論だけ書くと、
真空パックでの保管
が個人宅で生豆を保管する場合、
コストパフォーマンスが良く適していると考えています。
以下の記事で詳細をまとめたので、参考にしてみてください。
生豆の保存方法に関する詳細
プロの焙煎豆を参考にする
私が参考にした浅煎り豆
自分の焙煎が正解かどうかを判断するための基準として、
プロのコーヒー専門店の焙煎豆を参考にするという方法があります。
自分の焙煎したコーヒーと同じ、もしくは似た焙煎豆を買って比較することで、
- 焼き上がりの色(焙煎度)
- 味
について考察することができます。
私は浅煎りが苦手なので、浅煎りの焙煎豆を購入して勉強しています。
おすすめの通販で買えるコーヒー豆の購入先は、以下の記事にまとめました。
コスパも良い焙煎豆のオンラインショップ
まとめ
紹介したおすすめのコーヒー生豆通販サイトをまとめます。
また新しく良いサイトや生豆が見つかったら、随時更新します。
以下余談
コーヒー発祥の地とされる、「カファ地方」
と書きましたが、
コーヒーの歴史に関しては以下の本がとても詳しいです。
ウンチクを語るネタ探しに重宝しています。
これを読めばコーヒーツウ!?
最後まで読んでいただきありがとうございました!