趣味で自宅焙煎を8年以上やっています、でぃーんです。
コーヒーは、焙煎してからの時間が味に大きく影響します。
自宅で焙煎をすれば、いつでも焙煎したてのコーヒーが楽しめます。
でも、コーヒーが好きでコーヒー自家焙煎に興味があっても、焙煎をしたことが無い方は
・自宅で焙煎ってできるの?
・始め方がわからない…
と、自宅でコーヒー焙煎をするイメージがわかないと思います。
この記事では、
- そもそも自宅でコーヒー焙煎は可能なのか?
- 初心者の方が自宅で自家焙煎を始めるためのステップ
- 自家焙煎のメリット・デメリット
について解説します。
- 焙煎したてのコーヒーが飲みたい!
- おいしいコーヒーを追求したい!
- 焙煎を趣味にしたい!
- 将来的にコーヒー豆の販売を始めたい!
など、自宅でのコーヒー焙煎に興味がある方に有益な情報を集めましたので、
自家焙煎を始める参考にしていただければと思います!
自宅でコーヒー焙煎で気を付けること3つ
自宅でコーヒー焙煎をすることは可能です!
ですが、気にしなければならないことが3つあります。
コーヒー焙煎で気を付けること3つ
- 焙煎機の容量
- ご近所への配慮
- 家の中での煙・匂い対策
順に解説します。
焙煎機の容量
自宅でのコーヒー焙煎には、200~500g程度の容量の焙煎機がおすすめです。
理由は、以下の3点です。
- 家庭用として必要十分な量が焙煎可能
- 導入コストのバランスが良い
- 煙、匂い対策のため
1.必要な焙煎量
コーヒーは焙煎してから、長くても1か月程度を目安に飲み切るのが良いと考えています。
また、焙煎を始めると、色々な産地・銘柄の豆をトライしたくなります。
家庭で消費するのに多すぎず少なすぎない焙煎量が、200~500g程度と思います。
2.導入コスト
導入コストについては、
焙煎量が大きいほど値段が高い傾向にありますので、
必要最低限の容量の焙煎機を選ぶのが良いです。
3.焙煎で出る煙、匂い
コーヒー焙煎をすると煙、匂いが出ますが、
焙煎量が少ない方が煙、匂いも少ないです。
焙煎量500g以下であれば、煙、匂いが問題になりにくいです。
ご近所への配慮
コーヒー焙煎をすると煙、匂いが出ますので、ご近所への配慮が必要です。
でも、以下のポイントを押さえればOK。
- 洗濯物を干している時、就寝時は焙煎をしない
- リビングなど、メインの生活空間に向けて煙が排出しない
- 普段からご近所付き合いを大切に
私自身、アパートの1階で焙煎をしていたこともありましたが、
苦情などのトラブルに発展したことはありません。
家の中での煙・匂い対策
家の中では、
- 換気をしっかり行う
- 匂い移りさせたくないものを近くに置かない
- 寝室などに続く扉は閉めておく
という対策をしておけば、
煙で火災報知器が鳴った、というようなトラブルはありません。
匂いはしますが、コーヒー好きならむしろ嬉しいことです。
ここで紹介した自宅で焙煎する際の煙、匂いの対策については、
以下の記事で詳しくまとめています。
コーヒー自家焙煎を始める3 STEPs
自宅でコーヒー焙煎を始めるためのステップを解説します。
- 焙煎機を選ぶ
- 生豆を仕入れる
- 焙煎の知識を学ぶ
STEP 1. 焙煎機を選ぶ
まずはコーヒー焙煎機を選ぶ必要があります。
ここでは、
- 焙煎機の選び方のポイント
- おすすめの焙煎機の容量
- お金をかけずに始める方法:鍋焙煎
についてご紹介します。
焙煎機の選び方のポイント
焙煎機の選び方のポイントは下記の2点です。
- 焙煎データを記録可能なこと
- 再現性があること
順に解説します。
焙煎データの記録
焙煎では特に、温度のデータが重要です。
どのくらいの時間を掛けて、
どのくらいの温度になったのかを記録することで、
次の焙煎にフィードバックをかけることができます。
ですので最低限、温度計が付けられることが重要になります。
再現性があること
再現性があるとは、
同じ条件で焙煎を行った時、同じ結果を得られる
ことを指します。
例えばドラムがむき出しで外気の影響を受けやすい焙煎機だと、
季節によって同じ条件でも異なる結果になることがあります。
そうなると取得したデータが参考にならないので、
再現性のある焙煎機を選ぶ必要があります。
以下の記事で焙煎機の選び方、
おすすめの焙煎機について、
詳しくまとめています。
これから焙煎を始める方におすすめな焙煎機を1つ選ぶとしたら、
カルディ焙煎機(電動フールセット) ※生豆最大250g
を推します。
焙煎機に必要な
- 焙煎データを記録可能なこと
- 再現性があること
という要素を満たしており、
コストも比較的低く抑えられるためです。
カルディ焙煎機の
- メリット・デメリット
- 必要な道具
- 使用方法とプロファイル例
などの詳細は以下の記事にまとめています。
STEP 2. 生豆を仕入れる
コーヒーを自家焙煎するためには、
コーヒー生豆を仕入れる必要があります。
しかし、初めて焙煎する方は
コーヒー生豆はどこで買えるのだろうか?
と悩むのではないでしょうか。
結論、コーヒー生豆は個人でもネット通販で簡単に買うことができます。
ですが、品質の悪い生豆を買うと、
どんなに上手に焙煎しても絶対においしくなりません。
そのため、品質の良い生豆を扱う業者から、
コーヒー生豆を仕入れることが重要です。
個人でも購入可能な生豆業者を、
以下の記事にまとめましたので参考にしてください。
なお、生豆は焙煎した豆に比べると保存が長くできますが、
生豆にも劣化が存在します。
1-2か月程度でしたらそこまで気にしなくて良いですが、
半年以上保管する場合は気にした方が良いです。
効果的な生豆の保存方法に関しては、
下記の記事でまとめています。
STEP 3. 焙煎の知識を学ぶ
STEP 1~2で焙煎はできるようになりました。
次に必要になるのは、焙煎の試行錯誤です。
コーヒー焙煎のレシピは、
- 焙煎機
- 使用する生豆
- 周囲の環境
などによって変わります。
そのため、おいしいコーヒーを焙煎するためには、
取得したデータを基にレシピを修正する必要があります。
そのためにコーヒー焙煎に関する知識が必要になりますが、
焙煎の知識は本で独学で学ぶことができます。
焙煎に役立つ知識が得られる本を以下の記事にまとめました。
家庭用小型焙煎機を使用した場合の具体的な焙煎プロファイルは、
以下の記事にまとめています。
そのほか、焙煎を始めてからでも良いですが、
焙煎したコーヒー豆がおいしくならない理由を知っておくと、
どんな焙煎をしようかイメージがしやすくて良いと思います。
例えば、以下の記事では「個性のない味になる」原因と対策を解説していますので、
コーヒー焙煎でどんな試行錯誤をしているのか参考にしていただければと思います。
自家焙煎のメリット
自分で焙煎をするようになってわかった、
自家焙煎のメリットをご紹介します。
ココが良いよ自宅焙煎
- 焙煎したてのコーヒーが飲める
- 色々な生豆を仕入れて試せる
- 好みの焙煎度にできる
- コーヒーの単価が安くなる
- とことん追求できる趣味になる
- 話のネタになる
- 人に喜ばれる
焙煎したてのコーヒーが飲める
コーヒーショップでは焙煎日を明記するお店もありますが、
基本的にはいつ焙煎したかわからない店が多いです。
また、焙煎直後のコーヒーを飲めるのは、自宅焙煎ならでは。
コーヒーの味は、焙煎してからどんどん変わっていきますので、
そこを楽しむにも自分で焙煎するしかありません。
私は焙煎したてよりも、3日~1週間経った豆の方が、味が落ち着いて好きです。
色々な生豆を仕入れて試せる
前述のとおり、個人でもコーヒー生豆を業者から仕入れることは可能です。
生豆から選ぶ方が、産地や銘柄の選択肢が多いです。
「マイクロロット」と呼ばれる少量しか生産されない生豆も、
個人なら在庫など気にせず必要な分を購入できます。
このように、珍しい豆も自由に楽しむことができます。
好みの焙煎度にできる
コーヒーの味を決める大きな要素の一つに、
焙煎度があります。
浅煎りが好きな方、深煎りが好きな方、
好みは人それぞれです。
自分で焙煎をすると、
好きな生豆を好きな焙煎度にできるので、
自分にとって最高の一杯を作り出すことができます。
コーヒーの単価が安くなる
コーヒー店から焙煎された豆を買うよりも、
コーヒー生豆の方が安く買うことができます。
だいたい、1/2~1/3くらいの単価になると思います。
たくさんコーヒーを消費される方ほどお得になりますし、
気軽に色々な抽出方法を試すこともできます。
とことん追求できる趣味になる
コーヒーを自分で焙煎するようになると、
様々な要素を自分で決めることができるようになります。
- 生豆の産地、銘柄
- 焙煎の方法
- 焙煎度
- 抽出方法
自分の好みの味をつき詰めていくのに終わりは無いので、
とことん追求できる趣味になります。
実際、私も10年以上コーヒーがもっとおいしくなるよう試行錯誤していますが、
まだまだ飽きることなく楽しめそうです。
大袈裟ですが、没頭できる趣味が見つかって、
人生が豊かになったと思っています。
話のネタになる
趣味でコーヒーの自家焙煎をしている人は、非常にまれです。
私も、自分以外で自宅で焙煎している人と会ったことがありません。
そのためか、「コーヒー焙煎をしている」と言うととても珍しがられます。
特に、自己紹介の際に
趣味はコーヒーの焙煎です!
と話をすると、ウケがいいです。
飲み会の場や、取引先の方との雑談など、
いろいろなシーンで話題に出せるのは嬉しい誤算でした。
人に喜ばれる
新鮮なコーヒーをいつも自宅にストックできるようになるので、
家族や来客にコーヒーを出すと、好きな方にはとても喜ばれます。
また、私はうまく焙煎できた!と思えたコーヒーをよく知人にシェアしています。
喜ばれますし、感想を共有できるのが楽しいです。
自家焙煎のデメリット
自宅で焙煎することのデメリットも考えてみました。
- 納得いく焙煎ができるまで時間がかかる
- 焙煎の準備、後片付けが必要
納得いく焙煎ができるまで時間がかかる
焙煎は奥が深く、
自分が納得いく焙煎ができるまでは時間がかかりました。
私の場合、約半年くらいで、
コーヒー専門店で買うのと同じくらいおいしい!
という豆が焼けるようになりました。
ただこれは、本当に一人で手探りで焙煎していたからなので、
人に教えてもらったり、
本記事でまとめた内容を参考にしていただければ、
もう少し短縮できるのではという感触です。
焙煎の準備、後片付けが必要
焙煎を始めるために、
焙煎機や必要な道具を準備して、
生豆をハンドピックし、
必要なら水洗いし、
焙煎する。
焙煎が終わったら、
チャフの掃除をし、
焙煎後のハンドピックをし、
焙煎機と道具を片付ける。
一連の準備、片付けが必要になる点は、
デメリットとして挙げられるかもしれません。
ただ、1-2週間に1回であれば、そこまで苦にはなりません。
準備・片付けがおっくうになるくらい頻繁に焙煎をするようになったら、
キッチンに焙煎機置き場を設けることを検討すると良いです。
おすすめは、キャスター付き作業台。
厨房用品専門店で選ぶと、頑丈で移動可能な作業台が手に入ります。
私の使用している作業台購入先
耐荷重130kgと高く、
ステンレスのため燃える心配も無いので、
安心して使用することができます。
まとめ、焙煎関連記事
本記事では、
- コーヒー自家焙煎を始める3 STEPs
- 自家焙煎のメリット・デメリット
について、概要を解説しました。
コーヒー焙煎を始めるのはハードルが高く感じられると思いますが、
焙煎したてのコーヒーを飲むため、
一生の趣味を手に入れるため、
こーひー.いんふぉがお役に立てればと思います。
以下に、焙煎関係の詳細記事をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください!
焙煎機に関する記事
生豆に関する記事
焙煎の知識に関する記事
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!