自宅でコーヒー焙煎をする際の注意点についてまとめました。
- 近隣住民に対しての配慮
- 自宅内での注意点
おうちコーヒー焙煎士(趣味)を8年以上やっています、でぃーんです。
これから自宅で焙煎を始めてみたい方、
- 煙や匂いは近所迷惑にならないだろうか?
- 家の中に煙が充満して火災報知器が鳴らないだろうか?
と不安になりませんか?(私はなりましたw
私自身が賃貸アパートでも焙煎していた経験を元に、
行っていた対策などをご紹介します。
最大焙煎量500g以下の、小型焙煎機を使用した場合のお話です。
1kg以上を業務用焙煎機で焙煎した場合、事情が異なる可能性がありますのでご注意ください。
また、ここで挙げる対策をすれば絶対大丈夫という保証はできかねますので、
あくまで参考としていただければ幸いです。
煙が出ない焙煎機:ダイニチ カフェプロ MR-F60A
通常のドラム式焙煎機では、焙煎中の煙が出るので対策が必要です。
ですが、電気式・熱風式の家庭用全自動焙煎機で、
まったくと言って良いほど煙が出ない製品があります。
それが、
ダイニチ カフェプロ MR-F60A
です。
ボタンを押すだけで焙煎ができますので、特別な知識も必要ありません。
楽に焙煎できる方が良い!という方は、
以下の記事でカフェプロ MR-F60Aについて解説しているので、参考にしてみてください。
煙が出ない、耐久性・信頼性に優れた焙煎機!
全自動なので簡単に使えますが、逆に言うと自分で調整できるパラメーターは少ないです。
全自動ではなくて、自分で細かい調整ができるドラム式焙煎機を使いたいんだ!
という方は、本記事を読み進めてみてください。
住宅環境と焙煎機
ここからは、詳細に焙煎条件を調整できる焙煎機の話をします。
まず前提として、私が焙煎していた住宅環境と焙煎機をご紹介します。
いくつかの住宅環境で焙煎をしてきましたが、
最も煙や匂いを気にしたのは以下の賃貸アパートでの焙煎でした。
賃貸アパート環境と焙煎機
- 2階建てアパートの1階
- KALDIロースター/焙煎機 (電動フールセット) ※最大250g
使用した焙煎機の商品ページ
排気装置が付いていない焙煎機ですので、
キッチンの換気扇の下で焙煎していました。
5年以上、週1~2回焙煎していましたが、
近所の方から苦情が来たことは一度もありませんでした。
また、煙が原因で壁紙が汚れたなど、
賃貸アパート退去時に問題にもなりませんでした。
ドラムがむき出しになっていなかったので、
煙が排出口からしか出なかったのが良かったのだと考えています。
なお、屋外(庭)で焙煎したこともありましたが、
季節によって外気温の影響が大きく異なるので、
焙煎プロファイルが安定しません。
ですので屋外での焙煎は、あまりおすすめではありません。
使用した焙煎機のレビューはこちら
近隣住民に対しての配慮
事前に以下の対策を行っていました。
- 焙煎する時間を気にする
- 煙が排出される向きを確認する
- 普段からご近所付き合いを大切に
順に詳細を説明します。
焙煎する時間について
私が最も気にしている点です。
煙、匂いが苦情の原因になるのは、
- 洗濯物に匂いがつく
- 就寝時に匂いが気になる
という場合と想像しています。
ですので、
- 近隣の方が洗濯物を干している時間 9:00~15:00頃
- 就寝時間 22:00~5:00頃
は避けて焙煎を行っています。
雨の日は時間を気にせず焙煎して大丈夫です。
煙が排出される向きについて
自宅で小型焙煎機を使用する場合、キッチンで使用して、
換気扇から排煙することで事足ります。
キッチンの換気扇であれば、
料理の匂いも出るので気にして配置されているとは思いますが、
排気口が近所の家のメインの生活空間に向かっていないか、確認しておくと良いです。
(私のように)キッチンとは別に焙煎室を自宅に作って、換気扇を取り付けようと考えている酔狂な方は、設計時に排気口の場所に注意すると良いかと思います。
ご近所付き合いについて
キッチンの換気扇から排気するのであれば、
基本的に料理で出る匂いと同様の扱いと考えています。
ですので前述の時間さえ間違えなければ、
趣味でコーヒーの焙煎しています、問題がありましたら・・・
という事前の自己申告は不要と考えています。
事業として、1kg以上の規模の大きい焙煎機で、焙煎の頻度が多い場合は挨拶も必要と思いますが、個人宅で週1、2~3時間の規模なら不要です。
普段から挨拶をするといった当たり前のことをして、
ご近所との関係が良好であれば、
苦情に発展してしまう可能性を減らせると考えています。
自宅内での注意点
自宅内では、
- 煙
- 匂い
- チャフ(コーヒー豆の薄皮)
- 消化スプレーの設置
- ご家族付き合いを大切に
の対策が必要です。
これらも順に詳細を説明します。
自宅内での煙について
ダクトの無い小型焙煎機を使用する場合、
キッチンの換気扇の下で使用することになりますが、
換気扇で排煙しきれず部屋が煙たくなる場合があります。
そのため、
- 換気をしっかり行う
- 匂い移りさせたくないものを近くに置かない
- 寝室などに続く扉は閉めておく
といった対策が有効と思います。
キッチンの換気扇の下で焙煎していれば、
火災報知器が反応してしまうといった経験はありません。
なお、ダクト付きの焙煎機であれば、
ダクトを換気扇付近まで延ばせば、部屋の中に煙はほとんど充満しません。
その他の対策としては、空気清浄機を導入する方法があります。
私も自宅にダイソンの空気清浄機
Pure Hot + Cool HP04を導入しています。
HP04は空気の汚れていると原因を表示してくれるのですが、
焙煎中にはPM2.5が多いと表示されます。
空気清浄機を置くことで、家族の安心を勝ち取っています。w
温風や液晶の表示が必要なければ、
冷風のみの空気清浄機付きファンがリーズナブルで良いかなと思います。
自宅内での匂いについて
匂いに関しては、結構出ます。
そして、完全に無くすことは不可能です。
ただし、基本的にはコーヒーの良い匂いですので、換気がしっかりされていれば、
コーヒー好きの皆さんであれば不快に感じることは無いと思います。
チャフについて
コーヒーの焙煎が進むと、チャフ(コーヒー豆の薄皮)が剥がれます。
排気装置がついている焙煎機ならチャフコレクターに溜まりますので問題になりません。
一方でそうでない場合、コンロ周りや床に飛び散ります。
また、冷却時に私は扇風機で焙煎が終わった豆を冷ましていましたが、
部屋にチャフが飛び散っていました。
掃除機で吸えば問題ありませんでしたが、
コーヒー豆クーラーを導入すると、
冷却時のチャフの飛び散りを抑制できて安心です。
消化スプレーの設置
火を扱うので、万が一のために消化スプレーを手元に用意しています。
家庭用コンロで焙煎できる程度の火力ですので、
特別に強い火力を使うわけではありませんが、
いざという時に備えてあると安心です。
使用しているキッチン消化スプレー
ご家族付き合いについて
ご家族がいらっしゃる場合、焙煎で出る上述の問題に関して
ご家族との合意が取れているかどうか
が実は最も重大なことではないでしょうか。w
コーヒーの匂いが嫌い、という同居者がいらっしゃると焙煎は厳しいかもしれません・・・
ここは、一歩間違えると自宅での焙煎禁止となりかねません。
それは絶対に避けねばならない、由々しき事態です。
キッチンは、焙煎開始前より綺麗にしておく
たまにはコーヒーのお供にケーキを準備する
といった心遣いがあると、スムーズにコーヒー焙煎を楽しめるのではないでしょうか!
自宅で使用する焙煎機について
近所迷惑にならないように自宅で焙煎するには、
500g以下の小型焙煎機を使用することも重要です。
そもそも焙煎量が少なければ、
煙や匂いが出る量が少ないですからね。
焙煎機の選び方に関しては、別の記事でまとめていますので参考にしてみてください。
小型焙煎機の選び方
初めての1台にオススメの小型焙煎機
必要十分なサイズのコーヒー焙煎機を選んでいただければと思います。
まとめ
今回の記事のまとめです。
以下の対策をすることで、
苦情に配慮した自宅焙煎が可能になります。
近隣の方に対して
- 焙煎する時間は洗濯と就寝の時間を避ける
- 煙がメインの生活空間に排出されないか、排気口を確認する
- 普段からご近所付き合いを大切に
自宅内に対して
- 換気をしっかり行う
- 匂い移りさせたくないものを近くに置かない
- 寝室などに続く扉は閉めておく
- 消化スプレーを設置する
- ご家族から焙煎の了承を得るためのたゆまぬ努力
これらをクリアして、気持ちのいい焙煎生活を送りたいですね。
焙煎の始め方については、
以下の記事で徹底解説しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!