趣味で8年以上おうちコーヒー焙煎をしています、でぃーんです。
コーヒーにハマっておいしいコーヒーを求めていくと、
コーヒーは焙煎してからの鮮度が大切
ということがわかってきます。
そうすると、
自分でも焙煎してみたいな…でも、家庭で使える焙煎機はあるんだろうか?
と考える方、いらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、私が自宅で焙煎を始めるときに焙煎機を検討した経験や、
実際に自宅で8年以上コーヒー焙煎を行ってきた経験を踏まえて
- 家庭で使える焙煎機の種類
- 焙煎が上達しやすい焙煎機の選び方
- おすすめの家庭用小型焙煎機
について紹介します。
最大焙煎量1kg以下の小型焙煎機を対象とします。また、手網の豆煎り器や手動の手回し焙煎機は除外しました。
まだ焙煎機を持っていない方から、
焙煎のステップアップをしたいと思っている方まで、
ぜひ参考にしてみてください!
誰でも簡単に扱える電気式焙煎機はコチラ
調整が可能なオススメのガス式焙煎機はコチラ
家庭用小型コーヒー焙煎機の種類
一口に焙煎機と言っても、さまざまな種類があります。
どの焙煎機も一長一短があって、
- 扱う難易度
- 自分で調整できる範囲
- 価格
などが異なります。
まずはご自分の求める焙煎機がどのタイプなのか、
確認していただければと思います。
主な家庭用焙煎機の種類
焙煎機の種類 | 特徴 |
---|---|
全自動・電気式 | 特別な知識なく、気軽に焙煎が楽しめる。 |
電動・ガス式(排気なし) | 自由に火力調整でき、本格的な焙煎が可能。 |
電動・ガス式(排気あり) | 業務用と同じ機能を持ち、クオリティ最高。 |
全自動・電気式
メリット | デメリット |
---|---|
誰でも簡単に焙煎できる 煙が出ない機種もある 比較的安価 | 細かい調整はできない |
生豆を入れてボタンを押すだけで、焙煎ができる機種もあります。
焙煎に関する知識が無くても、すぐに焙煎することが可能です。
最も気軽に焙煎を楽しめる一方、
火力や排気量の細かい調整はできません。
したがって、とことん焙煎技術をつき詰めたい人には向きません。
一方で、
- 自分で生豆を選ぶ
- 自分で焙煎度を決める
というコーヒーの味に大きく関わるところを自分で考えて決められるので、
とにかく手軽に焙煎したてのコーヒーが飲みたい!
という方にはおすすめの焙煎機です。
中でも、ダイニチ工業のカフェプロ MR-F60Aは、焙煎中の煙がほとんど出なくて驚きました。
以下の記事に詳しくまとめたので、興味がある方は参考にしてみてください。
カフェプロ MR-F60A:MAX 60g、煙が出ない!
より大容量の電気式焙煎機では、以下のような製品があります。
ジェネカフェ:MAX 250g、設定温度をリアルタイム調整可能
電動・ガス式(排気なし)
メリット | デメリット |
---|---|
ガスで火力調整が可能 連続焙煎が可能 比較的安価 | 排気量の調整ができない 焙煎の知識、練習が必要 |
電動・ガス式(排気なし)の焙煎機は、
ガスで火力調整が可能なので、こだわりの焙煎プロファイルを自分で構築できます。
趣味として、とことん焙煎技術をつき詰めたい方に向いています。
また、排気装置がついていない場合は比較的安価に購入可能です。
一方で、排気量の調整ができないので、
業務用焙煎機と同じように焙煎することは難しいです。
特に焙煎後半で出てくる煙やチャフ(薄皮)の排出が難しいので、
対策せずに焙煎すると焦げたような味が残る場合があります。
焙煎技術を磨けるのは魅力だけど、おいしく焙煎はできないのか…
と思った方。ご安心ください。
排気装置なしの焙煎機でも、生豆を水洗いすることで対策が可能です。
以下の記事で詳しくまとめていますので、気になる方はご覧ください。
私も初めの一台はコレでした
電動・ガス式(排気あり)
メリット | デメリット |
---|---|
業務用と同じ機能 コーヒーのクオリティは最高 | 高価 焙煎機メンテナンスの知識が必要 |
電動・ガス式(排気あり)の焙煎機は、
排気量も含めてすべて自分で調整が可能です。
そのため、業務用焙煎機と同じようなプロファイルが構築でき、
コーヒーのクオリティは最も高くなると思います。
一方で、高価になるのが最大の悩みポイント。
また、焙煎機メンテナンスの知識も必要になります。
メンテナンスに関しては販売店が教えてくれることもありますし、
youtubeなどで学ぶことができますので、
家庭でも扱うことは可能です。
メンテナンスの例
電動・ガス式(排気あり)の焙煎機は、
プロ並みのコーヒーを焙煎したい!
将来、コーヒー豆の販売もしてみたい!
という方は、検討してみると良いと思います。
買い求めやすいのはコレ
排気装置は別売りなので注意
私も排気ありの焙煎機を選ぶ際、
カルディ・フォーティス(KALDI Fortis)は候補にあげていて、最後まで悩みました。
結論、のちほど紹介するワイルドコーヒー製の焙煎機を選びましたが、決め手は
ガス圧計を設置してもらえるかどうか
でした。
私はガスの元栓を焙煎機用に確保できたので、
ガス圧計で火力の調整をしたかったのです。
カルディ・フォーティスでは、ガス圧計は付属しませんので、
個人で扱うにはカセットコンロなどを使うのが安全と思います。
逆に言うと焙煎機用のガス栓が無かったら、
私はフォーティスを選んでいたと思います。
焙煎技術が上達しやすい焙煎機の選び方
ここからは、ガス式の焙煎機に関して深堀りしていきます。
結論から書くと、
- 焙煎データを記録可能なこと
- 再現性があること
これらが上達への近道と考えています。順に解説します。
焙煎データを記録可能なこと
コーヒーの焙煎は、
- 焙煎時間
- 豆の温度
- 火力
- 排気の量(排気付きの焙煎機の場合)
等のデータを記録しておくことで、次の焙煎にフィードバックをかけやすくなります。
従って、豆の温度をモニターするための温度計が必要ですし、
火力や排気の量を数値化しやすいことが重要です。
なお、記録の方法は
- 手書き
- エクセル
- データロガー
やりやすい方法で問題ありません。
エクセルやデータロガーを使用すると、リアルタイムで温度プロファイルを確認できるので便利です。
再現性があること
再現性があるとは、
同じ条件で焙煎を行った時、同じ結果を得られる
ことを指します。
例えば、同じ火力設定で焙煎を行ったとしても、外気の影響等で実際に豆に加わる熱量が変わり、
焼きあがったコーヒーの味が異なる場合があります。
ですので周囲の環境に依存しない対策が取られているかどうかがポイントになります。
おすすめの家庭用小型コーヒー焙煎機
以上を踏まえて、おすすめの家庭用焙煎機を2つご紹介します。
KALDIロースター/焙煎機 (電動フールセット)
輸入食品を手掛けるあのカルディコーヒーファームとは別会社で、韓国のメーカーです。
私が最初に導入した焙煎機です。
焙煎量は最大250g。
温度計が付属しており、温度データの記録が可能です。
電動式で、ドラムは自動で回転しますので、データ記録がしやすい点が大きな利点です。
熱源は付属していないので、別途用意する必要があります。台所のコンロや、カセットコンロが使用可能です。
私もカセットコンロを使用して、台所の換気扇の下で焙煎していました。
また、付属の温度計は豆に直接触れていません。
ですので、放射温度計を併用するのがおすすめです。
実際に「ケニアAA」を焙煎時の温度プロファイルがこちらです。
グラフの通り、目標とする温度プロファイルを再現できています。
このように温度をモニターできる焙煎機ですと、狙った味を再現しやすいです。
KALDIロースターは値段の割に本格的な焙煎が再現よくできるので、
初めての焙煎機としてとても使いやすく非常におすすめです!
コチラの記事で詳しく紹介
ワイルドコーヒー アポロ焙煎機(現 マーベラス焙煎機)
KALDIロースターからのステップアップとしておすすめなのが、
ワイルドコーヒーさんのアポロ焙煎機(現マーベラス焙煎機)です。
こちらは、私が現在も使用している焙煎機です。
焙煎量は最大500gと、小規模のコーヒー屋さんでも使用されているサイズです。
デジタル温度計が付属しており、温度も読み取りやすいです。
熱源は都市ガス、プロパン、カセットコンロから選べます。
都市ガス、プロパンを選べば、ガス圧計が付属するので火力調整がとてもしやすいです。
さらに、この焙煎機は排気ファンがついています。
排気ファンによって排気調整することで、非常にクリーンな味に仕上げることができるので、
格段に味づくりの幅が広がります。
お値段も趣味としては高額ですが、ここまでしっかり作られていると何の不満もないです!
なお、ガス接続ができない環境であっても、
カセットコンロでアポロ(マーベラス)焙煎機を使用することができます。
しかし、ガス圧計を使用しない場合、
カルディ・フォーティス(KALDI Fortis)
の方が、リーズナブルに同様な環境を整えることができるのでオススメです。
カルディ・フォーティス(KALDI Fortis)
排気装置は別売りなので注意
コーヒー生豆の購入方法
どんなに良い焙煎機を使っても、
良い生豆を使わないとおいしいコーヒーにはなりません。
でも、焙煎をこれから始める方は、
コーヒー生豆はどこで買えば良いのだろうか…?
と悩むのではないかと思います。
「生豆 どこで買う」などで検索すると、
生豆を取り扱う業者はいくつか見つかると思いますが、
業者によって生豆の品質はさまざまです。
そこで、良質な生豆の買える通販サイトについて、
以下の記事にまとめましたので参考にしてみてください。
私が実際に利用した、個人で仕入れ可能な業者をご紹介
焙煎の知識を学べる本
コーヒー焙煎の知識は、本からも独学で学ぶことができます。
一般向けのコーヒー本には、焙煎の深いところまで踏み込んで言及しているモノが少ないので、
以下の記事にまとめた、焙煎の情報がたくさんのっている本を参考にすることをオススメします。
自家焙煎のメリット
自分で焙煎をするようになると、
思った以上にいろいろなメリットがありました。
自家焙煎を始めてよかったこと一例
- 焙煎したてのコーヒーが飲める
- 色々な生豆を仕入れて試せる
- 好みの焙煎度にできる
- コーヒーの単価が安くなる
- とことん追求できる趣味になる
詳細は以下の記事にまとめましたので、気になる方は読んでみてください。
まとめ
焙煎が上達しやすい焙煎機の選び方は
- 焙煎データを記録可能なこと
- 再現性があること
が重要です。
これらを満たす、私が扱ったことのあるおすすめの家庭用小型焙煎機は、以下の2つです。
- KALDIロースター/焙煎機 (電動フールセット)
- ワイルドコーヒー アポロ焙煎機(現 マーベラス焙煎機)
KALDIロースターに関しては、以下の記事で詳細をまとめました。
私の初めて買った焙煎機
なお、誰でも簡単に扱える電気式・熱風式の全自動焙煎機、
カフェプロ MR-F60Aに関しては、下記の記事で詳細の紹介をしました。
誰でも簡単にコーヒー焙煎ができる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!